伝統的工芸品とは
伝統的工芸品とは・・以下の条件を満たさねばならない
一、日常の生活で使用される工芸品
日本人の生活に密着し、一般家庭で使用されるもの。
普段のくらしほか節句や冠婚葬祭など、毎日使うもの、毎年の季節ごとに使うもの、一生の間に一度ないし数度使うものがあります。美意識の表現を主とする芸術作品とはことなるものです。
二、製造工程の主な部分は手づくり
製品の持ち味に大きな影響を与える、形状・意匠・紋様・風合いなどの加工が手仕事により行われます。
専門の職人が先人から受け継ぎ長年の経験や修練により体得した、美しい仕上がりと耐久性に富む極めて優れた手しごとです。
三、伝統的な技術・技法によって製造される
主な技術・技法が100年以上前から今日まで継続して用いられています。
産業技術の近代化以前に確立され、専門の職人による見事な手さばき、くふうのこらされた道具や段取りなど、手しごととしての合理性を極限にまで高めた、貴重なノウハウにより製造されます。
四、伝統的に使用されてきた原材料が用いられる
主な原材料が100年以上前から今日まで継続して用いられています。
合成素材にたよらず、産業技術の近代化以前からもともと使われていた、地球の環境にやさしい天然の素材が用いられ、リメイク・リユース・リサイクルも容易です。
五、一定の地域で産地形成がなされている
産業として成立し一定の産地で製造される工芸品です。
全国各地の歴史や風土など地域の個性を特徴づける、ふるさとの特産品としてしたしまれています。
上記のすべての要件を満たしたものが経済産業大臣指定、伝統的工芸品である。
ちなみに現在(2007年10月現在)で、日本各地に仏壇に関して言えば
15ヶ所の産地があり、仏壇を含むすべての伝統的工芸品の指定品目は210品目にも上る。
日本の伝統工芸士
伝統工芸品の産地にはたくさんの伝統工芸士が日々研鑽を積んでいます。
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伝統的工芸品ってだれが決めるの?
伝統的工芸品についてはお分かりいただけたと思いますが、ここでは、どんな方法で認定されるかお話したいと思います。
各産地の組合の方針で若干の違いがあると思いますが、八女福島仏壇の場合は月に1度くらい「審査」というものが行われております。
「審査」とは、各部門の職人さんが代表で1名づつで6名、組合事務局1名、合計7名が各店舗をまわり、審査を受ける「伝統的工芸品」候補の仏壇を各人の厳しい目で審査する。いうなれば合否試験みたいなものです。
審査基準は、経済産業省の「伝統的工芸品」の基準を満たしているかという項目のほかに、八女の組合で取り決められている基準も満たさねばなりません。
当然、1人でも反対するなら審査に通らないこともあるという、非常に緊張する時間です。このような厳しい取り決めのもと伝統的工芸品 八女福島仏壇は誕生していくのです。