0943.24.3671 info@ansei5.co.jp
 

製造工程-2

製造工程

潜入 製造工程!
佛壇は6業種(6工程)の職人の分業体制で製造される!
必見!!伝統的工芸品と大量生産品との違いも解説!

5・蒔絵工程

0440

乾燥した漆の上に、精製漆で図柄を描いていきます。
純金粉や天然青貝を使用し、すべて手作業で仕上げられます。

蒔絵に関して言えば、シールがあります。
蒔絵のグレードでは、手描き蒔絵も「磨き蒔絵」「手描き蒔絵」等があり、一番安価なのは蒔絵のシールでしょう。当然、安価な仏壇には蒔絵シールが使われていますが、伝統的工芸品 八女福島仏壇には職人の手描きの蒔絵しか使われておりません。

左の写真は図柄にあわせてうるしを塗っているところです。

うるしを塗った所に金粉を蒔きますから、図柄からはみ出ないよう塗らなければなりません。
大変、神経を使います。

右の写真は、純金粉を蒔いているところです。うるしを塗った所にしか金粉が付きません。

makie01makie02

6・仕上げ工程(塗装)

0307

さて、いままでは材料部門でしたが、ここから塗装に入っていきます。

当、木佐木仏壇店の作業は材料部門の職人さんに仏壇の木地、材料を発注しそれらとりまとめ、塗装、漆塗り、金箔押し、組み立て、そしてお客様に適正価格で愛情を持って販売するのが仕事です。

まず、塗装は木地の継ぎ目に紙や布を貼って割れを止める布着せから始まります。

そのあと、トノ粉に漆もしくはニカワを配合した下地といわれるものを、木のヘラで木地にうすく塗り付けていきます。

うすくしないと後の乾燥のとき下地の表面がオバチャンの厚化粧のようにひび割れが生じ、泣きを見ることになります。

 漆に至ってはちぢみ(お風呂に入った時できる指先のしわしわ状態と同じ状態)が生じ内部がぜんぜん乾いてくれないという、職人泣かせの嫌がらせ状態になります。 

 そんな時は仕事中でも幽体離脱したくなります。

 いずれも根気よく、うすく何回も何回もつけてゆきます。そして、炭もしくは、サンドペーパーで平らになるよう研ぎつけます。この下地の良し悪しで仏壇の仕上がりと、寿命が決まってきます。

ちなみに、大量生産の仏壇は、「シーラー」といわれるヤニ止めをスプレーで吹きつけ、そのあと「サフェーサー」といわれる下地塗料を数回吹き付けます。

6・仕上げ工程(うるし塗り)

IMG_0313(漆刷毛です。各種各寸法とりそろえています。)

 下地が完全に乾いたら、中塗り漆を塗ります。

 うるしを塗る道具は漆刷毛(うるしはけ)が使われます。
この漆刷毛の構造はエンピツのように、持つ所の木の型の中にてっぺんから最後まで束ねた毛が通っていて、毛にコシがなくなってボサボサになったり、毛先が擦り切れてきたりしたら、まるでエンピツを削るかのごとく切り出して使えるようになっているスグレモノです。

 ちなみに、毛は人毛(女性の髪の毛)が使われています。なぜ人毛かというと、粘りが強く刷毛目(漆を塗るときに出来るスジ)が立ちやすい漆をぬるには、コシの強い人毛が最も適していると言われています。
また、私もそう思います。

 ちなみにこの漆刷毛、ウン万円します。私が使用している刷毛は、先代からゆずってもらったもので、金額はいくらか知りません。
 しかし、職人魂とともに後世に残せるこの刷毛は私にとってプライスレスです。

 中塗り漆が終わると、十分な乾燥を経て、平らに研ぎ出しをして上塗り漆を塗ります。
 漆はまめ知識で述べようと思うが自然乾燥しません。湿気と空気が漆の酵素と結びつき硬化します。よって、湿気の低い冬の時期は泣きたくなるほど乾燥が遅く、梅雨の時期はムカつくほど早い。

 ついでに言っておきますと、漆の塗り方ですが、すべての塗師やさんがそうではないかもしれませんが、私の場合、面で塗っていきます。
 どういうことかというと、一面塗って上向けて乾燥させて、次の面塗って又、上向けて乾燥させてといった作業をくりかえします。
 仮にサイコロを塗るとしたら、まず、1の面塗って乾燥。2の面塗って乾燥。次に3の面と言う具合です。合計6回に分けて塗ります。
 なぜそんな手間のかかることをするかって?
 1の面と2の面を同時に塗ったら必ず乾かすとき側面になる部分が出来るでしょう。そこの漆がタレてしまってみっともなくなるからです。

IMG_0099 (1)(うるしを漉しています)

 そんな手間隙かけて漆を塗っていきます。
 当たり前ばってん、ほこりが舞うから夏でもエアコンはご法度です。

 呂色漆を厚塗りし、墨で磨き、手で磨き上げる、呂色磨きという技術も出来ます。

 ちなみに、大量生産の仏壇は漆によく似た光沢の化学塗料を吹き付けます。
 「代用漆」ともよばれるこの塗料は、自然乾燥しますので手間やコストがかからず量産が可能になったわけです。

IMG_urusin (1)

6・仕上げ工程(金箔押し)

haku01

 上塗り漆が完全に乾いたら、金箔を貼る部分に箔下艶消し漆を塗ります。

 艶消し漆が完全に乾燥したら金箔を張っていくわけですが、私たちは金箔を張ることを「金箔を押す」「金箔を置く」と表現します。

 お客様の中には「金を塗る」と思っていらしゃる方が居られますが実際は一辺3寸6分(約11cm)もしくは4寸2分(13cm)にカットされた正方形のシート状の薄い金を貼っていくわけです。

 金箔の厚みは0.2~200ミクロンとも言われています。ここら辺はまめ知識でお知らせしたいと思います。

 作業は、箔を押す場所に接着剤となる「箔押し漆」を刷り込み、均等な厚みになるまでふき取りながら伸ばし、ごみやほこりを取っていきます。

 その作業の後、金箔を並べていくわけです。
 先にお話したように金箔は非常に薄いものですのでかなり神経をつかいますし、夏の暑いときでもエアコンの電源を入れることができません。
 非常に、じゅつなかとです。

komonohaku (1)haku02

前のページ 次のページ

 

Comments are closed.